アルミ溶解に多くのガスエネルギーを使用する溶解炉では、メーカーと共に省エネ化・長寿命化への取り組みを継続して参りました。 炉の形状や材質、バーナーなどハード面での対策はもとより、材料投入や酸化物対策などの運用面での対策に力を注いでおり、省エネ法に基づく年1%の省エネ努力義務の達成に大きく貢献をしております。
工場の全電力の2割以上を占める空気圧縮機(コンプレッサー)についても部門や設備ごとに異なるエアーへの要求事項を満足しつつ省エネ化を図るための分割供給体制の構築や、エアー使用量に直結した当社独自の台数制御システムを敷いております。
製品ごとの材質や特質、形状ごとに細かく洗浄機を変えることで確実な品質保証体制を構築するとともに、大量の水を使用することなく効率的な洗浄が可能になります。
工場で使用される照明器具は、年数とともに劣化が進行して照度不足や電力使用過多の原因になります。また、新規技術によって更なる省エネも見込めます。リンナイ精機では主に15年以上を経過している旧タイプのFLR蛍光灯を20%の省エネが見込めるFHFタイプに更新する計画を進めており、現在(2013年3月)約7割がFHFタイプに入れ替わっております。
また、天井の高い鋳造工場では従来の水銀灯からセラミックメタルハライド照明に切り替えることで50%の省エネを達成しています。
外部の採光をうまく採り入れることは、照明負荷を低減させる効果を生みます。しかし、外部からの採光は外気温の影響を受けて空調負荷が上がる側面も持ちます。そのため、2008年に増築した部分では、憩いの場となる社員食堂では採光を多くとり、逆に高精度の加工を行う部屋では採光を制限する設計を行いました。
工場の各部門又は主要な設備ごとに、電気・水・ガスの使用量を把握するメータを取付てその使用量の把握を行なっています。集めたデータは金額換算されて各部門に報告され、改善の元データとして活用されます。