環境管理はリスクとの戦いです。特に当社は24時間・年350日での操業を行なっており、常にトラブルのリスクを抱えております。こうした状況に対応するために、当社独自の環境リスク管理システムを情報システム課と協調して構築しております。
これによって、電力デマンドの超過やコンプレッサ異常によるエアー圧低下、工程から出る廃液の異常流出、又は冷却水の水位低下や排水処理の異常が発生した際に各制御装置が自動で緊急対処を行ったのちに、担当者に異常内容をメール配信する仕組みを構築運用しております。
当社のエネルギー利用の中でも、特にアルミ溶解炉によるガス使用は大きなテーマであります。現場が集計した生産量と生産品目のデータは生産管理課が集計し、情報システム課によって量産準備課から出される製品重量のデータをもとに1台の炉が1ヶ月の間にどれだけのアルミを溶解したのかというデータを捕捉するシステムを構築しております。このデータは毎月の使用量検針の値とともに生産技術課に送られ、炉の更新や改善の基礎データとして活用されています。